保護司みらい研究所

誰もが安心して暮らせる社会を作るためには、「誰一人取り残さない共生社会」の実現が必要不可欠となります。

保護司みらい研究所は、日本更生保護協会と全国保護司連盟の共同プロジェクトとしてスタートしました。
様々な分野の専門家と共に、保護司の活動や考え方、制度の流れ、それを支える社会や文化の要素、コミュニティや社会復帰への影響などについて、様々な角度から研究を進めていきます。

日本の保護司制度は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるために、戦後から重要な役割を担ってきました。

その活動に込められた「想い」は、現代になっても決して色褪せることはありません。

誰もが大切にされて、安心して一緒に暮らしていける社会を築くために、保護司制度の未来を見据えた研究を一人でも多くの人々に届けていきます。

保護司とは

保護司とは、
犯罪や非行に走った人々が再び繰り返すことのないよう、彼らの立ち直りや社会復帰を地域で支える民間のボランティアです。

保護司法に基き、一定の要件を満たす人の中から法務大臣からの委嘱を受けて活動します。
現在、全国で約4万7000人が保護司として活動しています。(全国保護司連盟HPより)

非常勤の国家公務員という立場ではありますが、給与は支給されません。

保護司は、
犯罪や非行をした人の立ち直りを支援する活動を行うと同時に、
彼らの支援について地域の方々への理解や協力を求め、地域一丸となって誰もが安心安全に過ごせる社会作りを目指しています。

そのためにも保護司は、その柔軟性と地域の状況への深い理解を活かし、保護観察官と連携して保護観察を実施します。
また、犯罪や非行を犯した人々が刑事施設や少年院から社会に戻るときには、社会生活を円滑に進めるための支援、例えば釈放後の住居や職を見つけるためのアドバイスや援助を提供します。

彼らの社会復帰には数多くの壁がありますが、伴走し壁を乗り越える支援をすることこそが、「一人ひとりが安心・安全に暮らすことができる共生社会」実現への小さな一歩であると、全国の保護司一人ひとりが信念を持って活動をしています。